
愛液の正体は?
愛液の4つの分泌物
愛液は、「膣分泌液」というもので、主成分の血液に3つの分泌液が混ざり合ったものと言われています。
膣分泌液(血しょう) | 血液中の成分が膣内から滲み出た汗のようなもの |
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子宮頸管粘液 | 子宮の入口から分泌されるネバネバした成分 |
バルトリン腺液 | バルトリン腺から出るガマン汁のような液体 |
スキーン腺液 | スキーン腺から出る女性の前立腺液 (尿道からだけではなく、ここから潮吹きするとも言われている) |
愛液は、膣から出ているものと考えている方も多いと思いますが、尿道の横のスキーン腺と膣口のそばにあるバルトリン腺からの分泌液も混ざっているんです。
愛液の色や味・ニオイは?
膣の分泌液は無色透明ですが、子宮頚管粘液は、排卵前後によって色や粘度が変わり、愛液自体の色も変わります。よく「白いマン汁は本気汁」なんていうけど、女性の身体の変化も関わっているし、手マンやピストンで空気が混ざって白濁している場合もあるんですよ。
そして、愛液は通常酸性で酸っぱいけれど、感じてくるとアルカリ性に偏って甘さで緩和され苦味を感じると言われています。ちなみに、愛液も精液も、フルーツを食べると甘くなるんですよ。臭いが気になっているなら、試してみてくださいね。
愛液には基本ニオイはありませんが、オリモノとの関係もあり、あそこが蒸れたような酸っぱいニオイと混ざる場合も。体臭にも左右されるので、何とも言えませんが、顔を近づけたり、ひどい時にはそばに行っただけで「あそこが臭い!」と感じる男女もいますよね。
オリモノの正体は?
【おりもの】とは子宮、膣および外陰部からの分泌物のことです。子宮内や膣の老廃物や古い細胞等が混ざりあったもので代謝、炎症、物理刺激などで分泌されています。
オリモノは、不要な老廃物などを排出する目的や、免疫細胞が含まれていて、膣の自浄作用の役割もあります。身体にはなくてはならない大切な分泌液なんですね。
排卵の時には、精子が通りやすいように粘り気のあるおりものが出ます。私の場合、20代前半の頃は特に多かった気がします。トローっとしたたまごの白身みたいなオリモノが大量に出て大変だった記憶があります。
愛液とオリモノは作用的には似ているよ
愛液とオリモノは、全く別物と言われています。ですが、オリモノも性的に興奮すると増加します。
性的興奮でも、腟内の自浄作用が一時的に高まるためにおりものは増加します。
それに、愛液もおりものも役割的に、そう違いはないんですよね。
- 愛液 ⇒ 膣を守るために、刺激を受けると分泌
子宮に精子をスムーズに運ぶ - オリモノ ⇒ 雑菌が侵入・繁殖しないように分泌
子宮に精子をスムーズに運ぶ
大切な場所を守ろうとしているのは同じだし、出ている成分が若干違うとしても、出る場所は同じだから、そこまで大きな差はないような気がします。
女が濡れる理由は?
濡れるしくみはどんな?
女性が気持ちよさを感じた状態から興奮度が高まってくると、血流が増して性器が充血。そして、膣内やバルトリン腺などから、血液の成分が染み出すのが愛液です。
悲しくなると涙が溜まって流れ落ちるし、興奮すれば「頭に血が上る」というように血流が増してカッカと熱くなりますよね。
クリトリスも勃起し、小陰唇もふっくらと広がっていったり、男性の勃起とおなじような身体の変化が起きているんですよ。
交感神経が高まると濡れる
簡単に言えば、ラブジュースが出る、つまり女が濡れるのは、肉体的に緊張した時です。
ただ「濡れている」だけで、「いやらしいおまんこだなぁ。」「エッチだね。」とか言われますが、交感神経が高まった時の自然現象です。あそこへ刺激が加わると、膣を摩擦から守ろうと防御反応を起こし、愛液が出るんです。

いわば、反射的な反応です。だから性的に興奮した時だけじゃなくって、無理やりレイプされる時も、身を守ろうとしてヌルッとした愛液を出すんですね。
寒い時に乳首が立つのも、触っているだけで勝手にペニスが勃起するのと同じ。他の例でたとえると、身の危険を感じると臭いを発するカメムシとも同じ。
加えて、入ってきた精子をスムーズに子宮に届けるために分泌されているとも言います。
でも、リラックスするのが先
交感神経が高まって濡れるとは言っても、実はその前にリラックスした状態が必要なんです。
愛液には、愛情ホルモンの「オキシトシン」が関係していると言われています。幸せを感じた時に出るホルモンですよ。オキシトシンは安らぎを与えるホルモンで、イライラを抑える働きもあります。
それに、自律神経のバランスが重要なのは誰もが知っていますよね。リラックスし副交感神経が優位に立っている状態から、興奮度が上がり交感神経の働きに切り替わると、濡れるというわけ。
好きな人とのセックスの方が濡れる?体質は関係ある?
好きな人とのセックスの方が、オキシトシンがより多く分泌され、愛液に影響を与えると言われています。
とっても安心できる好きな相手とのセックスの方が濡れやすくなるのは理にかなってるますよね。乳首も特にオキシトシンの影響を受けるから、身体は正直ってとこかな。
でもね。好きな人では濡れないのに、仕事で好きでもない男相手に触られて垂れるほど濡れたこともあったんです。それは、体調や精神的な影響、身体の防御反応とか、色々関わってるし、性格などで見知らぬ相手とのセックスでガンガンに興奮する方が濡れるって女性もいます。
一概に一言でこうだって言えないんですよね。
そして、濡れやすい体質ってのもあるの。
まず絶対的な理由は、さっき言ったように身体が健康かどうか。血流も関係しているからです。血液ドロドロだと不健康ですよね。愛液の主成分は血液だから、やっぱり健康が一番ってことですね。
冷え性でも血流が悪くなるから、悪影響になるし、身体の芯から温める必要がある。運動不足も関係しています。
男は愛液とオリモノの違いはわかる?濡れていないってバレる?
男には、愛液もオリモノもどっちも同じものに見えます。
私たち自身、わからないこともありますよね?男は、オリモノを触って「こんなに濡れてるじゃん♪」なんて喜びます。苦笑いして「違う〜」って言っても、恥ずかしくて否定して【エロかわ】っぽく見えてるから、心配している女性は気にしなくっても大丈夫。
愛液は無味無臭で、オリモノはちょっと酸っぱいというけれど、個人差があるのでぶっちゃけわからないでしょう。(多分)
若い頃はボトムにまで滲み出て困る時もあったり、普段は嫌だなーって思うオリモノだけど、セックスのとき愛液と勘違いしてくれるから、ちょっと救世主っぽいなー。
健康な身体になれば愛液は分泌される
愛液で悩んでいるのなら、どうやったら濡れるようになるのか、不感症なのか?なんて考えずに、ひとまず正常なオリモノが出る身体にするのが先決。
身体に不調があったり、性病になったら、オリモノは少なくもなるし多くもなる、臭いや状態も変わります。
「健康で正常な状態になれば、オリモノがごく普通に分泌されて、愛液も普通に分泌される」
これは、濡れるために一番基礎の部分と考えましょう。
ちなみに、愛液は「ラブジュース」などと、なんだか可愛い呼び名もあります。マン汁・おめこ汁などと、エッチな言い方もありますよね。男にとっては、ジュルジュルとすすりたいほど美味しそうなことから、ラブジュースというのだろうから、こっちの言い方の方がほんとはいやらしいなーと感じちゃう。でも、「愛液」の方が官能的ですねー。
「美味しいよ」なんて、すすってわざわざ大げさなリアクションで飲み込む男もいますが、個人的にはちょっとドン引きー。だって、誰の愛液でも美味しいんだよ。ちょっとキモい性癖に感じてしまいマス。
【体験談】中がカラカラでセックスで冷や汗!
私は、昔セックスしても膣内がカラッカラな時があって、指を入れてもキシキシしてた時期がありました。膣の中って常に潤ってるはずなのに、指を入れられても砂漠状態。オリモノもない。なんで?
その時は、とにかくできるだけ愛撫を避けるように攻め側になり、フェラして即挿入。少しでもわからないように、唾液でぬるぬるベタベタにしてました。幸い、生でセックスしてたから、相手の男のカウパー腺液(ガマン汁)で、ヌルヌルしてくれたの。コンドームつけてたら痛くて死んでたな、きっと。
なんであんなに乾いてたんだろうって考えたんだけど、今思えば生活習慣が悪すぎたからなんだって思ってます。オリモノも愛液も、健康のバロメーターのようなもの。健康じゃなきゃ、正常な身体の働きをしないんです。出るものも出ないんですよね。
更年期に入った女性が、濡れなかったり性交痛を感じるのは、ホルモンバランスも関係しているし、若ければ大丈夫ってわけじゃない。睡眠不足や運動不足、栄養バランスとか生活習慣めちゃめちゃだって心当たりないですか?
いくら美容に気をつかったって、乾燥肌や肌荒れが改善しないのと同じ。サプリメントを飲んだって、食生活が乱れていれば、健康とは言えない。一番に大事なのは、根本的な肉体の健康なんですよ。
だから、濡れにくくて困っている女子も多いのかも。
